Noritaka Tatehana

舘鼻則孝

1985年、東京生まれ。歌舞伎町で銭湯「歌舞伎湯」を営む家系に生まれ鎌倉で育つ。
シュタイナー教育に基づく人形作家である母の影響で幼少期から手でものをつくることを覚える。
東京藝術大学では絵画や彫刻を学び、後年は染織を専攻する。遊女に関する文化研究とともに日本の伝統的な染色技法である友禅染を用いた着物や下駄の制作をする。
近年はアーティストとして、国内外の展覧会へ参加する他、伝統工芸士との創作活動にも精力的に取り組んでいる。2016年3月には、仏カルティエ現代美術財団にて人形浄瑠璃文楽の舞台を初監督「TATEHANA BUNRAKU: The Love Suicides on the Bridge」を公演した。
作品は、ニューヨークのメトロポリタン美術館やロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館など、世界の著名な美術館に永久収蔵されている。

作品特性

日本の伝統文様である七宝柄をモチーフとした絵画作品のシリーズ。仏典の記述による七宝とは、「金、銀、瑠璃(ルビ:るり)、玻璃(ルビ:はり)、硨磲(ルビ:しゃこ)、珊瑚(ルビ:さんご)、瑪瑙(ルビ:めのう)」の七種類の宝物を示している。
現代では、世界各地で様々な意味を持ち散見される、記号化された伝統文様の文化的側面に焦点を当てた作品。作品名は、作家独自の技法研究によって創出された、凹凸を用いた絵画技法がもとになっている。
Photo by GION

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